結婚式の友人代表スピーチが弔辞になってしまったお話

メンタル

 今朝、テレビを見ながら母と話をしていたら、何故か数年前に亡くなった友人の話になりまして・・・今日はそんな彼のお話を記事にしてみようかと思います。

 あだ名はタクちゃんっていいます。彼との出会いは私が18歳の頃、大学入学した二日目だったかな?確かオリエンテーションか何かで知り合ったんです。彼は寮に住み始めたばかりで、私は学生専用のアパートに一人暮らしを始めたばかりでした。
 そんなに特徴的じゃなくて、しかもどちらかと言うと大人しい。でも気が合う。お互いゲームが好きだったから、そんなので一緒に遊ぶ機会も増えた感じでしたかね~。

 私はその頃パチンコとか覚えちゃって、昼間は学校もそっちのけで仲間と朝からパチンコ屋、夜になったらタクちゃんの家に皆で遊びに行く、ってな感じでした。

 みんなのゴルフとかやったっけな~・・・後は鉄拳3とかね♪一晩中やってましたわ。

 いつしか、ヒマさえあれば時間を関係なく、タクちゃんの部屋に自然にみんなが集まるようになってましたね。寮の一室、決してそんなに広くない。でもなんか居心地良くてね~♪逆の立場になってみたら、私だったらあんなに頻繁に来られたら嫌になっちゃうかもwww

 当時タクちゃんはパチンコなんかとは無縁で、しっかりバイトしてました。バドミントン部も真面目に通ってたっけな~。

 一緒に打ちに行こうよ~、って誘っても、当時は絶対に来なかった。

 そんなタクちゃん、いつの間にか彼女が出来て、それからかなぁ、あんまりタクちゃんの部屋に遊びに行かなくなったのは。まぁ、大学ではお昼とか一緒に食べたりしていたけど、部屋にみんなで集まる機会は減っていきましたね。

 私にも、お付き合いする彼女が出来て、その頃からは卒業の為の単位も厳しくなりだしたので、きちんと真面目に大学も行くようになってましたwww

 だんだん、タクちゃんと連絡を取る機会も減って行き、たま~に連絡取り合う程度になってました。
 そして、殆どの仲間が留年することなく無事卒業。私も、千葉県の安孫子にある会社から内定を貰い、住まいもそちらへ移すことになりました。

 社会人一年目の夏前、タクちゃんが付き合っていた彼女と結婚するとのことで、結婚式に呼ばれまして・・・群馬へ仲間達皆でGOしたわけです。楽しかったなぁ~♪そりゃもう飲んだ飲んだw
 でも、タクちゃんは皆に飲まされて先にダウンしちゃってたから、あんまりお話出来ませんでしたねぇ。

 それからは更に連絡を取る機会も減りました。まぁ、他の仲間とは頻繁に連絡取り合っていて、半年に一回とかのペースで集まってバカやったりしていたわけですが、タクちゃんはそこには居なかったです。

 それから暫くして、ある日突然電話がかかってきました。タクちゃんからでした。

 奥さんと離婚することになった、とのこと・・・色んな話をしました。

 また、タクちゃんと頻繁に連絡する機会が増えました。たまに仲間で集まる時も、タクちゃんにも連絡入れたし、都合さえ合えば来てくれました。その頃からでしょうか、彼がパチンコをするようになったのは。

 私は、パチンコで食べていた時期もその頃既にあったので、釘読みや止め打ち等、基本的な知識に関しては教えることが出来ました。パチスロも好きだったので、目押しや台の仕組み等も教えてあげました。

 まだこの頃は、タクちゃんにとっては趣味の一環、といった感じでした。まだねw

 私がある職場で精神を病み、退職してから家で療養していた頃だったでしょうか、その頃から、タクちゃんも体調があまり芳しくないような話を耳にするようになりました。以前より、生まれつき白血球の数が少なく、鼻血とか出ると止まりにくい体質で、風邪とかもひくと長引く、なんて話を聞いていたのですが、どうやらその症状が重くなりだした、みたいな話でした。
 この時、タクちゃんには彼女がいました。その彼女、タクちゃんの事をずっと想っていたとのことで、それこそ、タクちゃんが結婚する前から片想いだったそうな。一途ですよね。
 タクちゃんはそんな彼女と二度目の結婚を迎えます。式も挙げる予定だったようですが、体調の問題もあり、予定を先延ばしにせざるを得なかったみたいです。

 結婚して間もなく、彼の容体は更に悪化してしまいした。白血球の数が更に減ってしまい、日常生活に於いても影響が出るようになってしまっていたのです。医師から、はっきりと先天性白血病という病名を告げられてしまったのです。

 彼は、まだ身体の動くうちに会社を休職。そして、1年かけて治療費を稼ぐことを決めます。パチンコで!!!(休職期間中は、全額ではないにしろ保健金が出たようで、生活費はまかなえたそうです。)

 その頃の彼の技術は凄まじいレベルに達していました。釘読みは勿論のこと、確変中の止め打ちも完璧でした。私だったら絶対に手を出さないような程度の釘の台でも、彼は巧みな止め打ちで期待値をプラスにしていきました。ボーダー理論を徹底した彼の立ち回りは、自然と収支に反映させていきました。

 病気がもたらす気怠さをも跳ね除け、足しげくパチンコ屋に通う彼の収支は、1年足らずで300万円に達するまでになっていました。その間、出入り禁止になった店舗も何件もあったそうです。私ですら、パチンコ出禁なんて経験がないwww

 順調に治療費を稼ぐ彼から、治療が無事に済んだら、彼女と結婚式を挙げる、との報告がありました。そして、その際には、私に友人代表スピーチをして欲しい、という話でした。
 私は喜んで引き受けました。そして、彼の病気がどうか治るように、と・・・心の底から願いました。

 今でも覚えています。ドナーが見つかって、手術の日程も決まり、決起集会みたいな形で群馬に皆で集まった際、タクちゃんと二人で飲みなおしした居酒屋で、熱い話をしたことを。

 彼の過酷な現状を察して、私は思わず涙してしまったのです。そんな私に、彼は大袈裟だと言いました。そして、有り難うと。
 骨髄移植手術で命が助かるのは50%だと、医師から告げられたそうで・・・50%って、牙狼の魔戒チャンス突入率と一緒じゃん!とか言うんですよ、タクちゃんwww
(当時人気のパチンコ台です。気になる人はググってみて下さいな(o^―^o))
 「俺さ~、50%のヒキ強ぇからさぁ。多分大丈夫なんだよね~、手術も。」ってwww
 涙流しながら大笑いしてしまいましたよw

 私、自然と謝ってました・・・心配して、涙なんか目の前で流してしまってすまない、と。お前がそんだけ自信満々ならば、大丈夫だわ!って。信じる!って。本当にごめん、って・・・。

 私も、友人達も、皆してタクちゃんの手術の成功を願い、祈りました。

 その願いが叶ったのか、手術は無事成功!術後の拒絶反応も無事に乗り切り、後は回復を待つだけとなりました。とはいえ、社会復帰するまでには時間を要するようで、検査も何度も繰り返さなければならない為、まだまだタクちゃんには至難が続くわけですが、皆胸をなでおろしてタクちゃんが一日も早くお酒が飲めるようになるのを楽しみにして話をしていました。

 私はその頃、離婚をして一人身となり、調理師専門学校で調理師免許を取得してから居酒屋で働いていた頃でした。大切な仲間の結婚式で、友人代表スピーチを頼まれたのだから、しっかりしなければ、と思って日々汗水流して頑張っていたわけですが、そんな最中、仕事が休みの日です。
 確かラーメン屋さんで昼食をとっていた時です。

 友人からの一通のメールで唖然としてしまいました。

 タクちゃんが急死した、とのこと。

 原因は、検査中の事故。詳しくお話すると、検査の為に肝臓の組織の一部を採取、その際に出来た傷が原因で容体が急変、亡くなった、とのことでした。

 奥様の方から直接電話があり、お話させて頂きました・・・生前、タクちゃんは奥様に私の話をよくされていたようで、会ったことはありませんでしたが私のことをご存知なご様子でした。タクちゃんが、私に結婚式の際の友人代表スピーチを頼んでいることもご存知でらっしゃって、どうか葬儀の弔辞をお願い出来ないか、と言われました。タクちゃんもきっと喜ぶから、と・・・。

 まさかねぇ・・・結婚式の友人代表スピーチが、葬儀の弔辞になるとは思いもしませんでした。しかも、人生初の友人代表スピーチになるはずが、人生初の弔辞になってしまうなんてねぇ。因果なもんです、人生ってものは。

 

 

 あれから何年経つのかしら・・・彼は、私がセクシャルマイノリティであることを知らずこの世を去りました。もし彼が、私が自分のことを女だと思っている、なんて知ったら、どうなっていたのだろうか。他の仲間達のように、私と連絡を取り合うのをやめてしまったのだろうか。それとも、変わらず人間関係を続けてくれたのだろうか。

 今となっては解りません。

 でも、タクちゃんとの思い出は、こうやってたまに思い出すし、いつでも思い出せるように、心のタンスに大切にしまってあります。

 私がこの世での天寿を全うし、再びタクちゃんに出会える時が来た際は、私が本来望んでいたありのままの姿で、中身はそのままで、あの頃のようにバカ騒ぎ出来ると良いな・・・なんて思っちゃったりなんかして・・・。

 

 

 ご家族やご友人、恋人、恩師など、亡くされて悲しみに打ちひしがれてらっしゃる方々多いと思います。ですが、それは一時的な別れに過ぎません。

 人は、肉体は滅びても、魂は不滅です。

 輪廻転生は、確実にあります。これは、過去に証明できるような実例が幾例もあるのです。科学者の中には、認めざるを得なくして認めている方もいらっしゃいます。

 必ず再会出来る日は来ます。ですから、決して自暴自棄になられませんよう・・・後追いなど考えたりされませんよう・・・その後の貴方自信の人生を大切にされますよう・・・健やかにお過ごしくださいませ。

 亡くなられた、あなたにとって大切な人も、それを願っているはずです。

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